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動物の組織(イモリの血球・トリの軟骨・筋肉)
動物の組織は上皮組織・結合組織・筋組織・神経組織に分類されるが、その中から結合組織と筋組織のいくつかを観察する。
はじめに
上皮組織
: からだの外表面や消化管・血管などの内面をおおう。多層上皮(皮膚の表皮)、単層上皮(毛細血管壁)、保護上皮、感覚上皮、腺上皮など。
結合組織
: 組織や器官の間を満たし、それらを結合、支持する。細胞間物質を多く持つ。繊維性結合組織、脂肪組織、硬骨組織、軟骨組織、血液など。
筋組織
: 収縮生のある筋細胞からなり、骨格筋、心筋、平滑筋に分類される。骨格筋と心筋はよこしまが観察されるので横紋筋と呼ばれる。
神経組織
: ニューロンからなり興奮を伝達する。
血球(赤血球・白血球)の観察
材料: イモリ
薬品: ギムザ液、メチルアルコール
方法:
イモリの尻尾をハサミで切る。
乾いたスライドガラスに血液をごく少量滴下し、すばやくカバーガラスを用いて薄く広げ、そのまま乾かす。(約3分)
乾いたらメチルアルコールを血液の上に充分な量を滴下して乾燥させないようにする。(3~5分)
(蛋白を凝固させ血球の固定を行うための処置)
アルコール分を除き、ギムザ液を滴下し、15分?30分おく。
血球の付着している面を裏返しにして水道水を細く流して洗い、カバーガラスをかけて観察する。
補足:ヒトでは赤血球と白血球の数の割合は700:1位になる。ハツカネズミやイモリでもほぼ似た比になる。従って検鏡の際、確認する血球の大部分は赤血球であると思ってよい。ところで、ハツカネズミの赤血球にはヒトと同様に核がなく、円盤状をしているが、白血球は核を有し、赤血球に比べると一般にやや大きい。これとは対照的にイモリの赤血球には核があり(ほ乳類以外は有核)、楕円形を示し、白血球のほうが小さい。赤血球はハツカネズミのものより10倍大きい。
イモリの赤血球(150倍)
イモリの赤血球(600倍)
骨格筋(横紋筋)の観察
材料: ニワトリのささみ
薬品: メチレンブルー
方法:
ニワトリのささみ(骨格筋)の1部をハサミなどで切り、スライドガラス上にのせる。
ピンセットと柄付針で、筋繊維を充分にほぐし、広げる。
メチレンブルーを滴下し、5分おき、カバーガラスをかけてろ紙をのせ軽くつぶしながら余分な染色液を吸い取る。
検鏡する。
骨格筋(横紋筋) 600倍
小さな横縞が横紋、縦のすじは筋繊維
軟骨の観察
材料: ニワトリの軟骨
薬品: メチレンブルー
方法:
カミソリで軟骨を薄くスライスし、スライドガラスの上にとる。
メチレンブルーを滴下し、5分おき、カバーガラスをかけて観察する。
軟骨(600倍)
角張った細胞は軟骨細胞
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