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水熱量計による比熱の測定

目的
準備
方法
  1. 水熱量計金属塊の質量m[g]と水熱量計の銅製容器とかき混ぜ棒の合計の質量m[g]を測定する。
  2. 水熱量計の銅製容器に水を150[mL]入れ(金属塊を入れたとき金属塊全体が水中に浸かり、かつ水があふれない量)、水の質量m[g]を求める。
  3. 水熱量計を組み立て、しばらく放置した後、水の温度t[℃]を測定する。
  4. 熱湯を入れたビーカーに糸をつけた金属塊を入れてしばらく放置した後、熱湯の温度を測定し、これをt[℃]とする。
  5. 糸を持って金属塊をすばやく水熱量計の中へ移す。このときビーカーの湯を水熱量計に持ち込まないように注意する。
  6. すぐに水熱量計のふたをして、かき混ぜ棒で静かにかき混ぜながら、10秒ごとに水温を読み取り、温度-時間グラフを描く。
  7. 水温の上昇が止まったら、そのときの水温t[℃]を記録する。
実験結果

〔実験の様子〕

金属塊の質量の測定 熱湯に入れた金属塊
金属塊の質量の測定 熱湯に入れた金属塊
金属塊を水熱量計に移す 水温の読み取り
金属塊を水熱量計に移す 水温の読み取り
10秒ごとの水温の変化(例)
時間[s] 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120
温度[℃] 20.6 20.9 21.3 21.6 21.8 22.1 22.3 22.4 22.5 22.5 22.5 22.5 22.5
10秒ごとの水温の変化
実験結果1
金属塊の質量
[g]
銅製容器とかき混ぜ棒の質量
[g]
水の質量
[g]

58.8 [g]

98.5 [g]

150 [g]
最初の水の温度
[℃]
熱した金属塊の温度
[℃]
混合後の温度
[℃]

20.6 [℃]

72.0 [℃]

22.5 [℃]
実験に使用したいろいろな金属塊
実験に使用したいろいろな金属塊
処理
  1. 金属の比熱をc’[J/g・K]として、金属塊が失った熱量Q[J]を求める。
  2. 銅の比熱0.385[J/g・K]と水の比熱4.18[J/g・K]を用いて水熱量計と水が得た熱量Q[J]を求める。
  3. 金属塊の熱がすべて水熱量計と水の温度上昇に使われたものとして金属の比熱c’を求める。
処理表1
計算式 計算値
金属塊が失った熱量Q[J]
 =m・c’・(t-t
2910.6c’ [J]
水熱量計と水が得た熱量Q[J]
 =(m・0.385+m・4.18)・(t-t
1263.35 [J]

金属の比熱c’[J/g・K] = 1263.35/2910.6
 
0.43405 [J/g・K]
考察
  1. 実験データから求めた比熱c’と「主な金属の比熱」資料を比較して、この金属が何か推測せよ。
    実験データから求めた値0.434と金属塊の色や重さから鉄と推測できる。
  2. 実験データc’と資料から推測した金属の比熱cとの誤差を次の式から計算せよ。
     (c’-c)/c×100= □□.□ %
    (0.43405-0.4471)/0.4471×100=-2.9%
  3. 誤差の原因について考察せよ。
    金属塊を水熱量計に移す際、いっしょに湯が持ち込まれたとすると、c’の値は真の値より大きくなる。また、金属塊を水熱量計に移す際、金属の温度がtより下がると、c’の値は真の値より小さくなる。
  4. 方法5.においてビーカーの湯を0.50[mL]いっしょに持ち込んだとすると、c’の値がどうなるか計算してみよ。
    =m・c’(t-t) + 0.50・4.18・(t-t) になるので、
    c’ = 1263.35 - 103.455 / 2910.6 = 0.3985  値は小さくなる。

参考資料

主な金属の比熱(298.15K、1気圧)
金属名 比熱 [J/(g・K)]
亜鉛 0.3897
アルミニウム 0.9021
0.1289
0.2363
0.4471
0.3848
0.1294
白金 0.1317
数件出版 物理図録より

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