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等速円運動

目的
準備
等速円運動実験装置
ガラス管、つり糸、ゴム栓、おもり、目印のゴム管を組み立てる
方法
  1. 1mくらいの糸の一端にゴム栓A(質量m)をつける。
  2. 糸はパイプの中を通し、他端にはおもりB(質量M)をつける。また、目印用のゴム管をつけておく。
  3. 回転している糸の長さLの目印として、糸に数ヶ所の印(10cm,20cm,…)をつける。
  4. 図のようにパイプを持って、物体Aが頭上で水平に回るようにする。このとき、目印に注意してL=10cmになるように回す。
    実験図
  5. ストップウォッチを用いて、10回転ごとの時間を数回測定し、その平均から周期Tを求める。また、Tの値から角速度ωを求める。
  6. L=20cm,30cm,40cm,50cmの場合について、同様の実験から周期T,角速度ωを求める。および1/ω2を求める。
  7. 糸の長さLとゴム栓Aの質量mを一定に保ち、おもりBの質量Mを2倍、3倍に増やして回転させる。(おもりにはたらく重力が張力Sである)
    周期Tを測定し、Tからω、およびω2を求める。机の端に固定した記録タイマーに、1m程度の記録テープを通し、力学台車にセロハンテープでとめる。
円運動の実験の様子1 円運動の実験の様子2
結果と処理
測定データの処理
(1)Lと1/ω2の関係
 ゴム栓A m=9.6×10-3kg
 おもりB M=30×10-3kg
 
表1
糸の長さ
L[m]
T[s] ω=2π/T 1/ω2
0.10 0.35 17.9 0.0031
0.20 0.49 12.8 0.0061
0.30 0.61 10.3 0.0094
0.40 0.66 9.52 0.0110
0.50 0.78 8.05 0.0154
(2)Sとω2の関係
 ゴム栓A m=9.6×10-3kg
 糸の長さ L=0.30m
 おもり1個の質量M0と=10×10-3kg
表2
糸の張力
S[N]
T[s] ω=2π/T ω2
M0 0.098 0.95 6.61 43.7
2M0 0.196 0.77 8.16 66.5
3M0 0.294 0.61 10.3 106.0
4M0 0.392 0.51 12..3 151.6
5M0 0.490 0.45 14.0 194.8
グラフの作成
(1)Lと1/ω2の関係 (2)Sとω2の関係
Lと1/ω2のグラフ1 Sとω2のグラフ2
考察
  1. データの処理(1)から、糸の長さLと角速度ωとの間にはどのような関係があるか。
    グラフからLと1/ω2が比例していることがわかる。よって、Lとω2は反比例の関係である。
  2. データの処理(2)から、糸の張力Sと角速度ωとの間にはどのような関係があるか。
    グラフからSとω2は比例関係である。
  3. S,L,ωの間にはどのような関係があると考えられるか。
    1.よりL∝1/ω2,2.よりS∝ω2 まとめるとS∝Lω2という関係になる。
    また、F=Ssinθ,r=Ssinθを適用すると、F∝rω2となり、等速円運動の向心力,回転半径、角速度の関係が得られる。
  4. 周期Tの測定は、糸が鉛直となす角θに関係がないことを説明する。
    円運動の向心力F=Ssinθ,円運動の半径r=Lsinθよりωの値はθの影響を受けない。T=2π/ωなので、Tも同様にθの影響を受けないと考えてよい。

実験プリントpdfファイル

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